社長日記
素人だからできたこと
2009.12.16
仕事には、直したほうが良いけど
手を出したら大変な事になるものがあります。
ベテランはそういう事に絶対に手出ししません。
入社して2年目で支店長になった当時、その一つが剥離清掃でした。
剥離清掃とは、ワックスをきれいに剥がして塗りなおす作業です。
1年12回もワックスがけをすると乾く途中で埃を吸ったりして
艶は良いけど埃のつぶつぶが目立ったり、黒ずんできます。
この剥離清掃は1年に1回行えば楽なのですが、
3年以上放置すると剥離清掃はとんでもなく大変な作業です。
赴任早々あいさつ回りをすると、お客様の各施設は、
床は黒光りし、けもの道だらけ。
(けもの道とは、黒ずんだワックスが人が歩くところだけ白くなる状態のことです。)
「何で」と前任者に聞くと、
そういう契約になってないとか、やりだしたら大変な事になるという返答です。
「これを直さないと会社はつぶれる」と思い、
先人のアドバイス(やったら大変)をきかずに断行したら、本当に大変なめにあいました。
本当に1年間土日がありませんでした。
それもただで。
その年の支店の利益は創設以来最低でした。
しかし、コニックスの躍進はその時から始まりました。
いつも素人の感覚を持っていたいものです。