防犯
常駐警備とは?業務内容や導入する方法を解説
ビルや施設を管理する中で、常駐警備の導入を検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、常駐警備で依頼したい業務内容や導入方法が明確になっていないケースもあるはずです。
この記事では、常駐警備の代表的な業務内容や、管理しているビルや施設に常駐警備を導入する方法を解説します。
常駐警備とは
常駐警備(施設警備)とは、ビルや施設に警備員が常駐して行う警備です。対象となる場所は多く、オフィスビルや工場、商業施設、医療機関、公共施設などさまざまな施設で常駐警備が行われています。
警備員が建物で警備にあたる時間は、ビル・施設によって異なります。平日の日中のみ警備していれば十分な施設もあれば、24時間365日の対応が必要な施設もあるからです。
常駐警備を導入する大きなメリットは防犯と防災です。防犯対策にはさまざまな手法がありますが、実際に姿が見えるかたちで警備員が警備にあたることの多い常駐警備は高い防犯効果が期待できます。
また、災害・事故など緊急事態への対応でも、警備員は重要な役割を果たします。建物の内部に警備員が常にいれば、外部から警備員を呼ぶよりも対応がスピーディーです。
常に周囲の警戒にあたり、いざという時に迅速に対応する警備員の存在は、ビル・施設の利用者の安心にもつながります。
ビル・施設の防犯対策全般については下記の記事もご参照ください。
常駐警備の業務内容
常駐警備の業務内容は幅広く、ビル・施設によって特にどの業務を必要とするかが異なります。また、一人の警備員がこれから紹介するすべての業務をカバーできるとは限りません。
任せられる業務は、警備員の経験や保有資格などによっても異なります。警備会社やビルメンテナンス会社に常駐警備を依頼する際は、任せたい業務内容がある程度決まっていると依頼がスムーズです。
ここからは常駐警備の代表的な業務内容を紹介します。
立哨
立哨はビル・施設の入口などに立って、不審者に警戒したり、建物の利用者などの安全を確保したりする業務です。人の出入りが多く、周囲を見渡しやすい場所などで、正しい姿勢を保ちながら警戒にあたります。
巡回
巡回は、ビル・施設内に異状がないか確認して見て回る業務です。不審者・不審物がないか警戒するほか、建物の設備に問題がないか簡単なチェックを行います。
出入管理
出入管理は、ビル・施設への出入りを管理し、不審者や不審物の侵入を防ぐ業務です。例えばオフィスビルでは、社員証の確認や、来客時のアポイントの確認をします。また、機密情報など、物品の不正な持ち出しがないかも警戒します。
なお、機械によってビル・施設の入口や内部の出入りを管理するシステムとして入退室管理システムがあります。入退室管理システムについては下記の記事もご参照ください。
開閉・発停業務
開閉・発停業務は、ビル・施設の営業時間などに合わせて扉やシャッターの開閉をおこなったり、エスカレーターやエレベーターの発停をおこなったりする業務です。
開閉や発停は簡単そうに見えて抜け漏れがあると影響の大きい業務です。そのため、確実な実行が必要とされます。
防災センターでの監視
大きなビルや施設などに設置されている防災センターで、火災などの監視や防災設備の制御などを行うこともあります。火災の被害拡大を防ぐために重要な業務です。
防犯カメラと連携した監視
ビル・施設によっては防犯カメラと連携した監視業務を行います。警備室のモニターなどで、施設内の防犯カメラの映像を確認し、異状があれば現場に急行します。
警備室にいながら複数箇所のチェックができるため、警備員の人数がやや少ない場合でも施設の広い範囲の警備をカバーできることが特長です。
監視カメラについては下記の記事もご参照ください。
設備トラブルへの一次対応
設備トラブルが発生した時に一次対応することもあります。一次対応をした後、関係する部署や機関に報告します。
緊急対応
緊急対応も常駐警備の重要な業務です。緊急対応には例えば以下のような対応があります。
- 不審者への対応
- 急病人への対応
- 火災報知器が作動した場合の対応
- 火災発生時の避難誘導
いざという時に適切な緊急対応をするためには、相応のスキルや身体能力が必要です。
駐車場管理業務
ビル・施設に駐車場がある場合は駐車場管理業務を行うこともあります。駐車場で事件・事故が発生するのを防ぐため、車両誘導や巡回を行います。
常駐警備が行われる施設の例と警備の特色
常駐警備は前述の通り、さまざまなビル・施設で行われます。ここでは、例としてオフィスビル・工場・商業施設を挙げ、それぞれの施設で行われる警備の特色を紹介します。
オフィスビル
オフィスビルでは、関係者以外がビルに侵入することを防ぐことと、内部の機密情報などが不正に持ち出されるのを阻止することが重要です。そのため、ビルの規定に則った出入管理業務が特に必要とされることもあります。
商業施設
商業施設では、窃盗・万引きなどへの警戒・対応のほか、利用者の案内や迷子の保護なども必要とされます。そのため、特に商業施設の警備員には良好な接客態度も求められます。
また、営業時間終了後に建物内に利用者が残っていないか巡回して確認することも重要な業務です。施設によっては施設関係者の出入管理を行うこともあります。
工場
工場の場合は、安全の規定を満たしていない人や車両が入場すると危険なため、防犯面だけでなく安全面での出入管理も重要です。工場で警備員が出入管理業務を行う場合には、安全性を保つための規定への知識が必要となります。
常駐警備を導入する方法
ビルや施設に常駐警備を導入するには、いくつか方法があります。それぞれの方法によってメリット・デメリットがあるため、以下で解説します。
自社で警備員を雇う
外注はせずに、自社で警備員を雇うことも常駐警備を導入する方法の一つです。自社で警備員を雇うメリットは、コストを抑えやすいことです。
しかし、警備員として定年退職者を雇うことになるケースが多く、不審者への対応など、緊急時の対応を任せにくい場合もあります。
警備会社に依頼する
警備会社への依頼は、よく採用される方法です。自社で警備員を雇うよりもコストはかかりやすいですが、警備員としてのスキルを備えたプロを雇えます。
専門の教育・研修を受けた人材が揃っていて、任せられる業務の幅も比較的広いため、安心感を持ちながら常駐警備を導入しやすいでしょう。
ビルメンテナンス会社に依頼する
常駐警備はビルメンテナンス会社にも依頼できる場合があります。ビルメンテナンス会社にも、教育・研修を受け、各種資格を持つ警備員が在籍している会社があるからです。
例えば、当社には検定資格を持つ警備員が多数在籍しています。また、有人警備だけでなく、システムを用いた機械警備など細やかなセキュリティサービスの提案も得意としています。
ビルメンテナンス会社なら、警備とともに建物・設備のメンテナンス業務なども合わせて依頼でき、依頼の管理コスト削減が可能です。自社で警備員を雇うよりコストはかかりやすいものの、プロに警備を任せたい場合は見積もりを取ってみてください。
当社の強み・メリット
総合ビルメンテナンス企業である当社は、独自の監視システム「アイビックスシステム」を用いて、ビル・施設を集中管理し、火災・ガス漏れ・不法侵入者・エレベーターなどの様々な設備監視や異常発生時の対応を行います。当社のセキュリティサービスは次のページをご参照ください。
その他、以下のような強みがありますので、ビルメンテナンスに関して何かご相談がありましたら、ぜひ、コニックスにご相談ください。
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