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ビルで停電などの電気トラブルが発生した時の対応を解説

ビルの停電など電気トラブルへの対応をどうすればよいか頭を悩ませるビルの管理者の方も多いのではないでしょうか。停電トラブルが発生するとビルの営業に支障が出るほか、テナントに損害が発生する可能性もあるので、迅速かつ適切に対応する必要があります。

適切に対応しないと二次災害が発生して被害が拡大する場合もあるため、ビルの管理者の方も日頃からいざという時の対応について確認しておくことが大切です。

この記事ではビルの管理者の方に向けて、停電などの電気トラブルが発生した時の対応についておおまかな手順などを解説します。

停電などの電気トラブルが発生した時の対応手順

停電トラブルが発生すると咄嗟に何をしたらよいか判断に迷うときもあるかもしれません。しかし、判断に迷っているうちに二次災害が発生するケースもあります。

停電が発生した時の対応に関しては普段からある程度指針を持っておくことが大切です。ここからは停電が発生した時のおおまかな対応手順を解説します。

状況を確認する

停電が発生した場合、すぐに解決に向けて動きたくなるかもしれませんが、まず状況の確認が最優先です。トラブルの種類によっては安全の確保など復旧作業よりも優先すべき作業があるかもしれません。

例えば、停電の際には以下のような状況確認をしておきましょう。

  • 火災・爆発などの危険はなく安全が確保できているか
  • 電子施錠の部屋などへの閉じ込めは発生していないか
  • 非常用電源は正常に機能しているか
  • 非常用電源はどのくらいの時間電気を供給できるか

電気トラブル発生時は状況が混乱しがちですが、まずは復旧作業に移ってもよさそうな状況かどうか見極めが必要です。

停電した原因を特定する

次にどこで停電した原因があるか特定します。しかし、トラブルの発生箇所を特定するには専門的な知識が必要になる場合も多く、ビルの管理者の方だけでは特定するのが難しいかもしれません。

また、知識や経験の不足によって、特定を間違えてしまうことも考えられます。そうなると、トラブルが解決しないばかりか二次災害が発生しかねません。

そのため、基本的にトラブル発生箇所の特定は専門の業者に任せるのがおすすめです。トラブルが発生して状況確認をしたら早めに業者に連絡を取りましょう。

とはいえ、単に電気を使い過ぎてブレーカーが落ちたといった場合は、業者を呼ぶより自分たちで復旧させた方が早い場合もあります。一部のテナントだけ停電した場合などは、余裕があればブレーカーをチェックしてみてください。

停電した原因に対する処置

停電の原因が特定できたら発生している停電原因に対する処置を行います。復旧作業にかかる時間はトラブルの内容によりまちまちです。

電気トラブルの処置は基本的に業者が行うものですが、電気の使い過ぎでブレーカーが落ちたという程度であれば自分たちで復旧できる場合もあります。

復電する

電気トラブルを解消したら復旧します。復旧時に気を付けておきたいのは、電気が戻った時に電気機器に与える負荷です。復旧による再通電によって電気機器に負荷がかかり過ぎ、出火などが発生するリスクがあります。

停電していたテナントなどに電気機器がある場合は、電力を復旧させる前に電源を全てオフにするよう伝えておきましょう。

症状別のよくある電気トラブルの原因と対応

電気トラブルの原因を特定するのは容易なことではありません。しかし、症状によってどのような原因がありそうかおおまかに分かることもあります。

トラブルの原因によっては自分たちで対応ができたり、情報収集ができたりすることもあります。また、症状によって、どの専門家に連絡を取るべきかが異なる場合もあるので簡単に確認しておきましょう。

ここからは症状別のよくあるトラブルの原因と対応について簡単に解説します。

一部のテナントだけ電気がつかない

ビルの中の一部のテナントだけ電気がつかない場合は以下の原因が考えられます。

  • 電気の使い過ぎ
  • 漏電
  • 配線のトラブル

電気の使い過ぎが疑われる場合は、分電盤のブレーカーを確認しましょう。ブレーカーが落ちているかもしれません。ブレーカーが落ちていた場合は、電気の使用量を抑えた上でブレーカーを入れ直してみましょう。

ブレーカーを入れ直しても解決しない場合は、漏電や配線のトラブルが考えられます。保守管理している会社、電気工事ができるビルメンテナンス業者か電気工事店などに連絡を取りましょう。

自ビルだけ電気がつかない

ビル全体で電気がつかず、周囲の建物は通常通り電気がついている場合は、受電設備のトラブルが考えられます。受電設備の点検には感電などの危険が伴う可能性があるため、自分でチェックしようとはせず、必ず保守管理している会社に連絡しましょう。

または電気の引き込み線や建物の配電に問題がある場合もあります。その場合も保守管理している会社へ相談しましょう。

周囲の建物も電気がついていない

管理しているビルだけでなく周囲の建物も電気がついていない場合は、送電側に問題が発生した可能性があります。

台風や落雷などによって、地域的な停電が発生しているのかもしれません。まずは携帯電話などでインターネットやSNSなどで電力会社が発表している情報を確認してみましょう。送電側の問題であれば復旧を待つ必要があります。

周囲一帯の電気が止まっている原因には送電側の問題だけでなく「波及事故」も考えられます。波及事故とは高圧受変電設備などで起きた事故が配電線を停止させて、周辺に停電をもたらす事故です。

管理しているビルの高圧受変電設備などが原因で波及事故が発生している場合は、速やかに保守管理をしている会社と電力会社に連絡する必要があります。

普段からできるビルの電気トラブルへの対策

電気トラブルが発生したその場でできる対応には限界があります。電気トラブルが発生した時に迅速に復旧させるため、またそもそも電気トラブルが発生しないようにするため、普段から対策を講じておくことが大切です。

ここからは普段からできるビルの電気トラブルへの対策を解説します。どちらも必須の対策なので確認してみてください。

メンテナンスをする

電気設備(キュービクル)の計画的なメンテナンスを行いましょう。メンテナンスをしておけば、電気トラブルが発生するリスクを下げられます。

電気トラブルが発生すると対応に手間がかかるだけでなく、さまざまな損害が発生しかねません。点検やメンテナンスには費用がかかるものの、実際に電気トラブルが発生することに比べれば負担は小さなものです。

特に高圧受変電設備のメンテナンス不足は波及事故などの原因になり、多大な損害をもたらす可能性があります。これまで手が回っていなかった管理者の方もこの機会に点検・メンテナンスを検討しましょう。

電気保安点検については下記の記事もご参照ください。

電気保安点検とは?受変電設備、自家用電気工作物の法定点検にも該当

万一に頼れる依頼先を見つけておく

電気トラブルが発生した際に修理等を依頼できる業者を普段から見つけておきましょう。トラブルが発生してから業者を探していたのでは、時間がかかりますし、良い業者もなかなか見つけられません。

普段から業者に点検・メンテナンスを依頼しておけば、電気トラブルが発生した時でも相談できます。万一に備える意味でも、点検・メンテナンスを含めて依頼できる業者を探しておきましょう。

電気設備などの点検・メンテナンスの依頼先としてはビルメンテナンス業者も選択肢の一つです。ビルメンテナンス業者の選び方は下記の記事でご紹介しています。

ビルメンテナンス業者の選定方法は?選び方のポイントを解説

当社の強み・メリット

総合ビルメンテナンス企業である当社は、電気トラブル対応含め、様々なビルにまつわるメンテナンスを一手に受けられます。以下のような強みがありますので、ビルメンテナンスに関して何かご相談がありましたら、ぜひ、コニックスにご相談ください。
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  • 特に愛知県においては拠点数が多く、何かあった時にすぐに駆け付けることができます
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  • 建物環境衛生総合管理業 愛知県18総第8号
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  • 清掃作業監督者
  • 建築物環境衛生管理技術者
  • 警備員指導教育責任者