修理
エスカレーターを修理するには?主な依頼先や選び方を解説
エスカレーターの故障は、安全性と利便性を回復するためにも早めに修理しなければなりません。
しかし、初めてだとどのように修理を依頼すればよいかイメージがつかない方もいるかもしれません。この記事ではエスカレーター修理の依頼先や選び方を解説します。
故障が発生したら早めの修理が必要
エスカレーターが故障したら、早めに業者に修理を依頼しましょう。早めに対応するべき理由は以下の3つです。
- 利便性を回復するため
- 安全性を保つため
- 修理費用を抑えるため
エスカレーターが故障を起こした状態ではもちろん使用はできません。その間、ビルや施設の利用に支障をきたしてしまいます。
そして故障までには至らない不具合であったとしても、その状態でのエスカレーターの利用には危険がつきまといます。不具合を放置すると重大な故障や事故に発展しかねないので、速やかに業者に連絡を取りましょう。
不具合の程度によってはメンテナンスするまで使用を禁止するなどの対応が必要になるかもしれません。業者に不具合の症状を伝え、対応を相談してください。
また、不具合を放置すると本格的な故障が発生し、高価な部品の交換が必要になる可能性もあります。修理費が高くなり時間もかかりやすくなるので、経済的な面でも早めの修理が肝心です。
エスカレーター不具合の内容
エスカレーターの不具合には以下のように様々な種類があります。
ベルトの劣化
- 摩耗:ベルトが摩耗して滑りやすくなることがあります。
- 切断:長時間の使用によりベルトが切断されることがあります。
モーターの異常
- 過熱:モーターが過熱し、停止することがあります。
- 故障:モーター自体が故障して動かなくなることがあります。
センサーの不具合
- 誤作動:センサーが誤作動を起こし、エスカレーターが不必要に停止することがあります。
- 故障:センサーが完全に故障し、安全装置が働かなくなることがあります。
ステップの問題
- 損傷:ステップが破損し、乗客がつまずく原因になることがあります。
- 変形:ステップが変形して正常に動かなくなることがあります。
チェーンの不具合
- 伸び:チェーンが伸びて適切に動作しなくなることがあります。
- 破損:チェーンが破損してエスカレーターが停止することがあります。
ブレーキの問題
- 効きが悪い:ブレーキが正常に作動せず、エスカレーターが急停止することがあります。
- 磨耗:ブレーキが磨耗して効きが悪くなることがあります。
電気系統の問題
- 電圧の異常:電圧が不安定でエスカレーターが誤作動することがあります。
- 配線の断線:配線が断線し、動作に支障をきたすことがあります。
エスカレーターの安全性を保つためには、定期的なメンテナンスと点検が不可欠です。定期的なチェックを行い、問題が発生した場合は迅速に対応することが重要です。
エスカレーター修理の依頼先
エスカレーター修理の依頼先は主に3つあります。それぞれに特徴があるので、エスカレーターの状態や予算に合わせて依頼先を選びましょう。ここからはそれぞれの依頼先について詳しく解説します。
エスカレーターメーカー
利用しているエスカレーターのメーカーは場合によっては依頼先の第1候補です。標準的なエスカレーターであれば他の業者でも部品を保有している可能性が高いですが、オーダーメイドエスカレーターの場合はメーカーにしか部品がないかもしれません。
建物に合わせた特殊なエスカレーターを利用している場合は、まずメーカーに修理を相談してみましょう。メーカーは自社の製品に対する深い知識と高い部品調達力を持っているので、スピーディーな対応も期待できます。
一方、費用が高くなりがちというデメリットもあります。特に修理だけでなく点検・メンテナンスも依頼するとトータルのコストが高額になりやすいので、見積もりを取って予算と相談しましょう。
エスカレーターメンテナンス会社
エスカレーターメンテナンス会社も高い技術力を持っています。メーカーほどではありませんが、修理に必要な部品も保有しているのでエスカレーターの種類によっては素早く修理できるでしょう。
あまり外注をしない分、メーカーよりも費用を抑えやすいのもメリットで、良い業者を見つけられればコストパフォーマンスよく修理できます。
しかし、メーカーと違って業者選定の手間がかかります。業者によって技術力も実績も異なるので、管理している建物に合った業者を選ぶのはやや時間がかかるでしょう。
ビルメンテナンス会社
ビルメンテナンス会社もエスカレーター修理に対応している会社なら高い技術力を持っています。修理に必要な部品を保有しているのも昇降機専門のメンテナンス会社と同様です。
メーカーと比較して費用が安い場合が多く、そのほかのビルメンテナンス業務も依頼できるのがビルメンテナンス会社の強みです。
エスカレーターだけでなくビル全体の設備や環境に目が届くからこそできる提案もあります。管理者の方も、メンテナンスを依頼する業者を搾っていた方が業者を管理する手間を省けます。
対応業務が幅広いビルメンテナンス会社を見つけておけば、いざというときにも依頼しやすいでしょう。
エスカレーター修理依頼先の選定方法
エスカレーター修理を依頼する業者を選ぶにはいくつかのポイントをおさえておくのが大切です。選定の注意点を知っておけば、良い業者に依頼しやすくなります。
ここからは依頼先を検討する際に知っておきたいポイントを解説します。
実績を確認する
業者を探す際にはエスカレーター修理の実績があるか念のため確認しておきましょう。悪質な業者だと、あまり実績がないまま活動している場合があります。
修理業者はエスカレーターのみを扱うところは少なく、多くはエレベーターも含む昇降機にも対応する業者です。エレベーターの実績は多くても、エスカレーターの実績も豊富とは限りません。
業者の公式サイトなども確認しつつ、なるべく経験豊富な業者を選びましょう。
費用感が合っているか確認する
予算がある以上、費用がどのくらいかかるかも重要なポイントです。業者を探す際には必ず相見積もりを取りながら、それぞれの費用を比較しましょう。
費用で業者を検討する際には、他と比較して安すぎる会社は避けましょう。エスカレーター修理には専門技術を持った作業者の人件費と部品代で相応のコストがかかります。極端に費用が低い業者は修理のクオリティが低い可能性があります。
見積もりに不明な項目がないか確認するのも大切です。分からないまま放置しておくと、請求の際に想定外の費用が発生する場合もあります。
また、修理費用だけでなく日頃の点検費用も要検討です。修理費用は安くても点検費用が高いと、トータルのコストも高くなります。
緊急時の対応力を考慮する
業者選びの際は緊急時の対応力も考慮しましょう。エスカレーターが故障した際には素早い修理が必要になるからです。
評判がよいからといってあまり遠くにある業者を選ぶのはおすすめできません。また、近くにある業者であっても、クライアントを抱え過ぎていると対応が遅れる可能性もあります。
また、あまり部品を保有していない業者だと、駆けつけるのは早くても部品の取り寄せに時間がかかる場合もあるでしょう。
修理を依頼した時に実際どのくらいの時間が必要になるか直接業者に聞いてみるのがおすすめです。
点検の依頼も念頭に入れる
修理依頼をするときには。日頃の点検も依頼できそうか検討するのがおすすめです。エスカレーターには点検が必須であり、修理と点検は同じ業者に依頼した方がスムーズだからです。
多くの業者は修理と点検のどちらにも対応しています。依頼できる点検内容や費用もチェックしておきましょう。点検の依頼もするとなると、業者とは長い付き合いになります。
コミュニケーションがスムーズにできるか、丁寧に説明をするかなども含めて、長期的に依頼できそうな業者を選びましょう。
エスカレーターは定期的な点検が必須
エスカレーターは故障してから業者を探すのではなく、日頃から業者に点検を依頼しておき、万一の時はその業者に相談できる体制を作るのが理想です。
エスカレーターには法定点検と自主点検があります。点検の概要は以下の通りです。
点検の通称 | 定期検査報告(12条点検) | 保守点検 |
---|---|---|
点検頻度 | 1年以内に1回 | 1ヵ月に1回程度 |
点検者の条件 | ・一級建築士 ・二級建築士 ・昇降機等検査員 | 点検に必要な知識・技術力などを持つ者 |
報告の義務 | あり | なし |
法定点検を行わなかったり、虚偽の点検報告を行ったりした場合は罰金が科せられる可能性があります。またエスカレーターの安全性を保ち、長く使えるようにするためにも1ヵ月に1回程度の保守点検が必要です。
エスカレーターの点検については下記の記事もご参照ください。
エスカレーターに必要な点検は?メンテナンスの依頼について解説
エスカレーターの点検・メンテナンスには専門的な知識・技術が必要で、通常は業者に外注する必要があります。管理している建物のエスカレーターを日頃から任せられる業者を見つけておきましょう。
当社の強み・メリット
総合ビルメンテナンス企業である当社は、エスカレーターのメンテナンスまで、様々なビルにまつわるメンテナンスを一手に受けられます。以下のような強みがありますので、ビルメンテナンスに関して何かご相談がありましたら、ぜひ、コニックスにご相談ください。
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