清掃
カーペットの清掃方法は?業者に依頼する時に知っておきたいことも解説
ビルや施設で敷かれているカーペットは、たとえ表面がきれいでも内部には驚くほど汚れがたまっているものです。汚れがたまっていると、さまざまなトラブルが発生し、ビルや施設の快適さを損なってしまいます。
カーペットの広さや汚れによっては自分で清掃をするにも限界があるので、専門業者に清掃を依頼するのがおすすめです。この記事ではカーペットの清掃方法と専門業者に依頼する時に知っておきたいことを解説します。
カーペット清掃が必要な理由
カーペット清掃には手間もコストもかかるのでなるべくやりたくないと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、カーペット清掃はさまざまなトラブルを防ぎ、美観を保つために重要です。ここからはカーペット清掃が必要な理由を簡単に解説します。
アレルギーを防ぐため
カーペット清掃をしないと建物の利用者がアレルギー反応を起こす可能性があります。汚れたカーペットはダニの温床となってしまうからです。
人によってはダニのフンや死骸を吸い込むことでアレルギー反応を起こします。建物を利用する人の健康を守るためにカーペット清掃は大切です。
臭いを防ぐため
カーペットが汚れていると悪臭が発生します。特に雨の日に濡れた靴で入るなどしてカーペットが湿ると、雑菌が繁殖しニオイが発生しやすくなります。
悪臭がすると建物の快適度が下がるのは言うまでもありません。気になる建物のニオイを予防するためにこまめなカーペット清掃を行う必要があります。
清潔感を向上させるため
カーペットの汚れは建物の印象を左右します。日頃から建物の中にいる方は気付きにくいですが、汚れたカーペットは知らず知らずのうちに建物の印象を悪くしているものです。
専門業者に依頼してしっかりカーペットを清掃すると清潔感が向上し見違えた印象になります。建物にとってイメージは重要です。清潔な印象を保つため定期的にカーペットを清掃しましょう。
素材を傷めないため
カーペットが汚れているとカーペットが傷むのが早くなります。汚れによって発生するカビはカーペットの素材を傷めますし、シミやニオイが抜けないカーペットは交換する必要があります。
カーペットの張り替えが必要になると余計なコストと手間がかかります。カーペットを長持ちさせるためにこまめな清掃は重要です。
カーペットの清掃方法
カーペットの清掃方法にはいくつか種類があり、汚れの度合いや清掃場所の環境によって最適な清掃方法は異なります。まず細かいホコリやゴミを掃除機で吸い取る「バキューミング」を行い、それから清掃場所に合った方法で清掃します。
少々専門的な話になりますが、代表的な清掃方法について少し知っておくと清掃の専門業者と話がしやすいでしょう。ここからはカーペットの清掃方法を簡単に解説します。
エンカプセレーション方式
名称 | エンカプセレーション方式 |
---|---|
洗浄力 | 低い |
乾燥までの時間 | 短い |
エンカプセレーション方式は、汚れを包み込んで結晶化させる化学物質をカーペットに散布し、結晶化してから回収する清掃方法です。汚れを取る力はあまり高くありませんが、乾燥が早いのが特徴です。
清掃してから部屋などを再び使えるようになるまでの時間が短く済みますし、大量の水を使えない場所での清掃にも向いています。洗浄後のニオイも残りません。主に簡易的な清掃に用いる方法です。
ボンネットクリーニング
名称 | ボンネットクリーニング |
---|---|
洗浄力 | やや低い |
乾燥までの時間 | やや短い |
ボンネットクリーニング(ヤーンパッド工法)は、「ヤーンパッド」と呼ばれるカーペット用のパッドに汚れを吸着させる清掃方法です。汚れを取る力は高くありませんが、使う水の量が少ないので乾燥するまでにあまり時間がかかりません。
床下に電源や配線があるフロアでは大量の水を使った清掃が難しいので、ボンネットクリーニングで清掃を行う場合もあります。ただし、パッドに汚れを吸着させる性質上、凸凹が大きかったり毛足が長かったりするカーペットには向いていません。
エクストラクションクリーニング
名称 | エクストラクションクリーニング |
---|---|
洗浄力 | やや高い |
乾燥までの時間 | 長い |
エクストラクションクリーニングは、洗浄剤を噴射しバキュームで回収する「エクストラクター」と呼ばれるマシンで清掃を行う方法です。
洗浄力が高く、カーペット内部の汚れも落とせます。ブラシによる洗浄ができない柔らかい毛のカーペットでも洗浄できるのも長所です。
しかし、カーペット全体が濡れるので、乾燥までに時間がかかります。清掃をした部屋などが半日以上使えなくなる場合もあるので注意が必要です。
シャンプークリーニング
名称 | シャンプークリーニング |
---|---|
洗浄力 | 高い |
乾燥までの時間 | 長い |
シャンプークリーニングは、「ポリッシャー」というカーペット用のブラシが付いたマシンとエクストラクターで清掃する方法です。
汚れを落とす力は非常に強く、カーペットの内部の汚れもしっかり落とせます。ポリッシャーで洗浄した後にエクストラクターですすぎを行うので洗剤の残留が少ないのもメリットです。
しかしブラシを使うので毛が柔らかいカーペットには向いていません。また、水を大量に使うので、乾燥までに長い時間がかかります。
カーペット清掃のタイミングと清掃内容
カーペット清掃はタイミングによって清掃内容が異なります。常に徹底的な清掃を行うのはコストも時間もかかるので現実的ではありません。
日常的には簡易的な清掃を行うなど、清掃タイミングに応じて清掃内容を調整するのが重要です。ここからはカーペットを清掃するタイミングとよくある清掃内容を解説します。
予防的清掃
予防的清掃は常に行うもので、カーペットをなるべく汚さないようにする清掃です。具体的には建物やトイレなどの入口にマットを敷いたり、建物周辺の歩道などを清掃したりします。
カーペット自体の清掃も重要ですが、予防的清掃によってそもそもカーペットを汚さないようにする工夫も大切です。
日常清掃
日常清掃は毎日行う清掃です。具体的には掃除機による掃除や拭き掃除、シミ取りを行います。清掃する場所によって使う道具は異なります。
シミ取りは必要に応じて行うもので、シミを見つけたらすぐに対処するのが重要です。シミは放置していると除去しにくくなります、シミの対処に困ったら業者に相談しましょう。
中間清掃
中間清掃は毎月1度から数度行う清掃で、日常清掃よりもややしっかり清掃を行います。中間清掃ではエンカプセレーション方式かボンネットクリーニングによる清掃をよく行います。
どちらも乾燥が早い清掃方法なので、清掃した部屋などを再び使えるようになるのにあまり時間はかかりません。
復元清掃
復元清掃は年に1、2度行う徹底的な清掃です。カーペットの内側の汚れまでしっかり除去します。復元清掃でよく使われる清掃方法はエクストラクションクリーニングやシャンプークリーニングです。
どちらも水を大量に使うので清掃をした部屋などを再び使えるようになるまで時間がかかります。
専門業者に依頼する時に知っておきたいこと
カーペットの清掃を専門業者に依頼するのが初めての場合は、色々と勝手が分からないことも多いかもしれません。カーペットの清掃を依頼する時にはいくつか押さえておきたいポイントがあります。ここからは業者に依頼する時に知っておきたいことを解説します。
業者によって対応している清掃方法が異なる
カーペット清掃は業者によって対応している清掃方法が異なります。依頼を検討している業者が全ての清掃方法に対応しているとは限りません。
「水はあまり使ってほしくない」「なるべく早く乾燥させてほしい」「柔らかいカーペットを傷つけたくない」など、依頼するにあたってさまざまな希望があるはずです。業者に依頼する場合には希望を伝えてみて、希望に合う清掃方法に対応しているか確認してみましょう。
長期契約がおすすめ
業者にカーペット清掃を依頼するなら長期契約がおすすめです。業者と契約を結び直す手間も省けますし、長い付き合いになると業者側も建物のニーズに沿った対応をしやすくなります。
カーペット清掃はトラブルを防ぐためにこまめに清掃するのが重要です。定期的な清掃を依頼できるような長く付き合える業者を見つけてください。
他の清掃も合わせて依頼するとお得
カーペット清掃だけでなく他の清掃も合わせて依頼できる業者を選ぶと、業者とのやり取りの手間が省けます。また、まとめて依頼をすると値引きをする業者もあります。
業者も他の清掃をまとめて依頼されていた方が連携を取りやすく、安定したクオリティで作業できます。業者にカーペット清掃を依頼する時には他の清掃作業もやっているか確認してみてください。
当社の強み・メリット
総合ビルメンテナンス企業である当社は、以下のような強みがあります。
本記事でご紹介したような清掃はもちろんのこと、ビルメンテナンスに関して何かご相談がありましたら、ぜひ、コニックスにご相談ください。
コニックスへの問い合わせ
- 特に愛知県においては拠点数が多く、何かあった時にすぐに駆け付けることができます
- 創立1955年以来、長きに渡り培われた圧倒的な経験値を持ち、信頼していただけています
- エコチューニング事業所認定・エコチューニング技術者がいるため、省エネ知識も豊富です
- 総合ビルメンテナンス企業として、建物にまつわる悩みごとをトータルでご相談お受けし、解決できます