清掃
ビルの窓ガラス清掃について解説!作業の流れや相場も紹介
ビルの窓ガラス清掃は高い場所での作業が必要になるので、安全のためにも専門の業者に依頼するのが一般的です。しかし、初めての依頼だとわからないことも多いのではないでしょうか。
この記事ではビルの窓ガラス清掃について概要を説明し、清掃手順や相場など清掃を依頼するときに知っておきたいことを解説します。
ビルの窓ガラス清掃が必要な理由
ビルの窓ガラス清掃は、美観を維持するために行います。近年のビルは外観にガラスを多用する傾向にあり、ガラスに汚れがたまっているとビル全体の印象が悪くなります。ビルの印象が悪いと利用者の減少やテナントの退去につながりかねません。
また、窓ガラスの汚れを放置していると汚れがこびりつき、特殊な清掃が必要になるので清掃費用が高くつきます。
汚れによってガラスの劣化も進みやすくなりますし、一度進んだ劣化は元に戻りません。最悪の場合は窓ガラスの交換が必要になります。余計な費用や手間をかけないためにも、定期的な窓ガラスの清掃が必要です。
ビルの窓ガラスを清掃する頻度
ビルの窓ガラスを清掃する頻度は、一般的には2ヵ月に1度ほどです。しかし、煤煙が多い工場地帯や、車の往来が激しい幹線道路沿いなどは窓ガラスに汚れが付着しやすいので、1ヵ月に1度ほどの清掃をおすすめします。
また、以下の場合は定期的な清掃に加えて臨時の清掃を依頼してもよいでしょう。
- 黄砂の汚れが気になる
- 鳥の糞や虫の死骸が付いた
- 台風の後に汚れが気になる
黄砂の汚れは清掃方法によってはガラスを傷つけてしまうため、プロへ清掃依頼をした方が安心です。鳥の糞は酸性で放っておくとガラスが変色する可能性があるので、早めに清掃する必要があります。見た目もよくないので、見つけたら業者に相談してみましょう。
ビルの窓ガラスを清掃する方法
ビルの窓ガラスを清掃する方法はいくつか種類があり、ビルの高さや形状などによって最適なものを選択します。ここからは代表的な清掃方法を簡単にご紹介します。
ロープでの清掃
有資格者が、屋上からロープで降りて清掃を行います。主に足場や作業床を設けることが困難な場所で採用される方法で作業が迅速に行えるため、コスト削減に貢献できます。
歩道や公道上の作業の場合は地上監視員を配置して地上の安全も確保します。
ただし10階を超えるような高層ビルでは安全性に問題があるので採用されません。また、ロープ吊元が確保できない場合は採用できません。
足場での清掃
仮設の足場を設置して清掃する方法で、移動式の足場もよく使われます。足場の設置には時間がかかりますし、15mを超えるような高い場所だと足場が使えませんが、吹き抜けなど他の清掃方法が向いていない場所でも作業ができるのは大きなメリットです。
ゴンドラでの清掃
有資格者がゴンドラで降りてきて清掃を行います。ゴンドラの安全確認に時間はかかりますが、ロープ作業よりも安定性のある状態で作業ができます。
高層ビルであれば屋上に清掃用のゴンドラが常設されていることもありますし、必要に応じて仮設のゴンドラを使う場合もあります。
高所作業車での清掃
有資格者が高所作業車を使い清掃を行います。ロープ作業やゴンドラでの作業ができない場合は高所作業車を使用します。屋上から降りて来るのが難しい複雑な形状のビルでも掃除しやすいのが特長です。安定した体制で作業が行うことができて、重たい清掃器具を使った清掃もできます。
ただし、作業車を停めるスペースと、ブームを振るスペースが必要なので、場所を取るのが難点です。
ウォーターポールでの清掃
ろ過器を使用して不純物のない純水を作り、それを利用して地上からブラシで清掃を行います。10m前後の高さまでの作業が多いですが、最大20mまで作業できます。洗浄に使っているのが不純物のない純水なので、スクイジーで残った純水を取る作業がいりません。
安全性が高い清掃方法ですが、ウォーターポールではきれいになりにくいガラスもあるので、使う場所を選びます。
ロボットでの清掃
窓をロボットが清掃してくれる自動清掃ユニットも登場しています。自動清掃ユニットは導入費用が必要である一方、実際の清掃にかかる費用は少ないのでトータルコストが安いとされています。しかし、導入しているビルはまだ多くありません。
ビルの窓ガラスを清掃する手順
ビルの窓ガラス清掃には、実際の清掃作業以外にもいくつかステップがあります。依頼する前に大体の作業の流れを知っておくと、スムーズに依頼できます。ここからは清掃の手順を1つずつ解説します。
現地調査
最初に清掃を行うビルを調べて、どの清掃方法を採用したらよいか判断します。現地調査によって清掃の見積りが出せるようになるほか、安全確認とおおよその作業時間もわかります。調査後は業者が清掃方法を詳しく説明するので、わからないことは遠慮なく聞いてください。
費用を確認するのはもちろんですが、大体どのくらいの時間に清掃作業を行うかがわからないと、テナントへの連絡ができません。多くの業者は事前にお伝えするはずですが、わからなければ確認を取りましょう。
ちなみに清掃予定日が強風などの悪天候になってしまった場合には、安全に配慮して清掃を延期する場合があります。延期になった場合は再度スケジュール調整が必要です。
事前準備
清掃を始める前にいくつかの準備作業が必要です。たとえば、窓ガラスを清掃している下の地上部分は汚水が落ちて来る可能性があるので作業エリアとして囲み、通行人の安全を確保するため保安要員を配置します。
また、作業エリアとして道路の使用許可が必要な場合は管轄の警察署へ申請書を出します。申請から許可証の交付までは7日程(行政庁の休日含まず)かかります。そのほか、清掃方法によってはゴンドラの安全確認や、仮設足場の組み立てなども必要です。
窓ガラスの清掃
事前準備が終わったら、清掃作業を始めます。まずは窓ガラス専用の清掃器具や専用洗剤を準備します。
シャンピングに専用洗剤をつけて、ガラスの表面の汚れを濡らして浮かし、スクイジーで浮かした汚水をきれいに取り去ります。汚水を取らないと乾いた時にうろこ状の汚れが残ってしまうからです。汚水を取ったら仕上げに窓ガラスの四角を拭き上げます。
内側の清掃はビルの中に入って清掃するので、お客様へ事前連絡が必要です。パソコンや書類など濡れると困るものが窓の近くに置いてある場合は、養生シートなどで保護しますが、状況により許可を取ってから移動する場合があります。
後片付けと完了報告
窓ガラスの清掃が終わったら、仕上がりを確認し、ゴンドラや足場などを片付けた上で、完了報告を行います。チェックしていただいて特に問題がなければ作業終了です。
ビルの窓ガラス清掃の相場
ビルの窓ガラス清掃の相場は100㎡あたり2~3万円です。しかし、これはあくまで目安で、ビルの立地状況、清掃方法や作業員の数などによって費用は変わります。
一般的にロープでの清掃は費用が抑えられ、足場を組み立てる清掃は費用が高くなりがちです。また道路使用許可が必要であれば、追加で費用を請求される場合もあります。見積もりに不明点があれば、具体的な内訳を聞いてみましょう。
窓ガラスの清掃が定期的に必要である以上、長く付き合う業者になるはずです。年間契約をするとなかなか業者を変えられません。複数の業者から見積もりを取って、納得のできる業者に依頼するのがおすすめです。
とはいえ中には悪質な業者もいるので、安すぎる業者に依頼するのは避けましょう。清掃中の安全確保やスムーズな連絡がきちんとできるかも重要な要素です。費用以外の要素も考慮しながらバランスよく業者を選んでください。
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