業務用エアコン
業務用エアコンの廃棄処分の方法をご存知ですか?正しいルールで捨てましょう!
使わなくなった業務用エアコンの処分の仕方についてご存知でしょうか?
間違った方法で処分してしまうと罰則となる場合があるので注意が必要です。しかし、正しい方法での処分の仕方について、よくわからない方も多いのではないでしょうか。今回は、業務用エアコンの処分の仕方について解説します。
家庭用エアコンと業務用エアコンの違いに気をつけよう
家庭用エアコンと業務用エアコンでは処分の仕方が違います。
家庭用エアコンは「家電リサイクル法」に基づいて、業務用エアコンは「フロン排出抑制法」に基づいて廃棄する必要があります。
また、エアコンには温室効果があるフロンガスが入っています。ただの粗大ゴミとして廃棄してしまうとフロンガスを大気中に放出させてしまい、地球環境に悪い影響を及ぼしてしまいます。家庭用エアコンと業務用エアコンは処分の仕方が違うと頭に入れておきましょう。
家庭用エアコンを処分するための家電リサイクル法とは
ルームエアコンは家電リサイクル法の対象となります。
家電リサイクル法とは、一般家庭や事務所で使用され、不要となった家電製品から有用な部品や材料をリサイクルして、廃棄物や資源の有効活用を目的とした法律です。家庭用エアコンの他に、テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機があります。リサイクル券を購入して、指定された業者にルームエアコンを処分してもらいます。
業務用エアコンを処分するためのフロン排出抑制法とは
同じエアコンでも、業務用エアコンは家電リサイクル法の適用対象ではなく、機器の使用者がフロン類を充填回収業者に引き渡すことが義務付けられているということに注意しましょう。2020年4月に法改正され、この法律はフロン排出抑制法と呼ばれています。
地球温暖化対策は世界的な取り組みのため、日本でも法律として制定し、厳しく取締りを行なうようになりました。そのため、適切に回収できる業者に処分を依頼することが義務化されています。
業務用エアコンは自分で廃棄せず、専門業者に依頼
業務用エアコンは専門業者抜きで処分しないようにしましょう。
なぜなら先程解説したようにフロン回収が関係しているためです。
フロン回収を確実に行うことによって初めて業務用エアコンは処分する方向に進めることができます。専門業者抜きでのフロン回収はできないと考えて良いでしょう。
業者に業務用エアコンを引き取ってもらう方法は廃棄してもらう方法と買い取ってもらう方法の2つありますので、それぞれご紹介します。
廃棄業者に任せる場合
フロンを回収してもらう
業務用エアコンのフロンを回収してもらうには、まずは自治体の許可を受けた業者に回収を依頼するようにしましょう。具体的な資格名は、「第1種フロン類充填回収業者」となります。
業者のホームページまたは電話で回収の依頼を申し込んだ後、作業日を決めます。作業当日にスタッフがやってきて、業務用エアコンのフロン回収に取りかかります。回収が完了した後は、「引き取り証明書」という書面を発行してくれます。また、業務用エアコンには「フロン回収済み」と緑色のシールを貼り付けます。これでフロン回収は完了です。
産業廃棄物処理業者へ依頼
フロンが回収された業務用エアコンは産業廃棄物となり、業者に引き取ってもらうことが可能となります。フロン回収と同じように産業廃棄物取扱業者の登録がある業者を探し、処理をお願いします。
フロン回収・産業廃棄物回収を同時に依頼する
フロン回収業者と産業廃棄物取扱業者を別々に依頼するのではなく、どちらも可能な業者の場合は一括で引渡しすることができます。例えば、第1種フロン類引渡受託者に引き渡す方法が挙げられます。全ての作業を一括でできる業者の方が手間がかからないので、こちらをおすすめいたします。
廃棄をする際に業者に渡す(交付する)書面を用意する
業務用エアコンの処分では、フロン類の充填回収などがきちんと行われているか管理をするために、工程管理制度が使用されています。工程管理制度に関わる書面のやり取りはルール通りに業務用エアコンを処分した、という証明になります。依頼する業者を決めたら以下の種類の書面を用意しましょう。
第1種フロン類充填回収業者に依頼する場合 | 回収依頼書を渡す |
第1種フロン類引渡受託者に依頼する場合 | 委託確認書を渡す |
産業廃棄物取扱業者に依頼する場合 | マニフェストを渡す |
買取業者に買ってもらう
買取業者に依頼するメリット
買取業者の中には、自社で取り外し作業・運搬も行なっているところもあるので、楽に処分できるメリットがあります。また、もしかしたら高く売却することができるかもしれません。
業務用エアコンは需要があり売れることがある
費用を抑えるために中古の業務用エアコンを検討している人は多いでしょう。
特に飲食店の入れ替わりが多い地域では、中古の業務用エアコンがよく購入されているそうです。ですので、中古の業務用エアコンはそれなりに需要があるのです。
売れやすい業務用エアコンとは
売れやすい業務用エアコンは有名メーカーであること、比較的新しい年式であること、外観は綺麗で、故障していないことが挙げられます。
有名メーカーといえばダイキン・三菱電機です。これらでなくても業務用エアコンとして十分使用できるものであるならば一度、売却が可能か確認してみてもよいかもしれません。
処分の相場
業務用エアコンの処分の相場は様々な状況があるため、一概には言えません。
ここでは大まかな項目と値段について紹介します。正しい相場を確認する方法は複数の業者に見積もりを依頼することです。
見積もりを確認する際の参考にしてみてください。
フロンガス回収費
フロン回収費は基本料金とフロン量単位の料金との合算で決まります。フロン量が増えていくに従って、料金が増えてきます。そのため大型になればなるほど、注意が必要です。
本体機器の撤去及び処分費用
業務用エアコンの設置場所や、形状によって様々です。
一般的に天井埋め込み形の方が、吊り下げ形より費用が高くなります。
収集・運搬費用
業務用エアコンは大型であるため、人手が必要となります。
処分する台数が多いとその分、人件費が高くなります。
その他
引き取り証明書書類の発行費や夜間の作業、高所での作業といった場合は追加で費用が発生します。
業務用エアコンの処分に関する注意点
業務用エアコンの処分は厳しく管理されています。
そのため、注意点がいくつかあるので抑えておきましょう。
引渡し証明書は必ず受け取ろう
フロン回収をした証拠として、引渡証明書をもらいます。
引渡証明書をもらえないと、フロンを正しく処理ができていないとみなされ、罰則を受ける恐れがあります。
必ず、引渡証明書を業者からもらい、保存するようにしましょう。
産業廃棄物取扱の許可を得ているか確認する
業務用エアコンは一般廃棄物ではなく、産業廃棄物となります。
ですので、一般廃棄物として業務用エアコンを処理することはできません。
一般廃棄物取扱の許可しか受けていないのに、産業廃棄物の回収を受けている業者もなかにはいて、トラブルとなることがあります。
業務用エアコンからでる金属クズが利益が出やすい背景から起こってしまっているようです。ルール違反となりトラブルの原因となりますので、必ず産業廃棄物取扱業者であるか確認しましょう。
ただしく廃棄できないと、持ち主の責任
費用がもったいないからといって自分で解体や処分をしてしまうと、法律に違反してしまう恐れがあります。また、依頼した業者が正しく処分しなかった場合、罰則を受けるのは業者ではなく、持ち主であることも知っておくべきでしょう。フロンを抜かずに廃棄、もしくは依頼した業者が不法投棄した場合、1年以上の懲役もしくは50万円以下の罰金となります。
業者選びのポイント
トラブルをできるだけ防ぐためにはどのような業者を選べばいいのでしょうか。ポイントを3つ紹介いたします。
無料見積もりを受け付けている
忙しいからといって、見積もりも出さずにお願いしてしまうと予定外の出費になってしまうかもしれません。
現地調査をしないで電話越しで大体これくらいの金額で、とすすめてくる業者もいますが、まずは見積もりを貰いましょう。
しっかりとした業者なら、無料見積もり・無料相談を受け付けてくれます。
値段よりも実績・評判
値段が極端に低い場合は、利益をあげるために人件費を削るなどのコストカットによって安全面に配慮していない場合があります。
結果、対応が不十分となりトラブルが起きやすくなってしまいます。
安心して任せられるような業者というのは、おのずと実績や評判が必ずついてくるはずです。どうしても値段が安い業者を探しがちですが、業務用エアコンは特殊な扱いのため、トラブルを防ぐ為にも、値段だけで判断せず、実績や評判をみるようにしましょう。
業務用エアコンの取替は是非コニックスにお任せください
コニックスはフロンに関する有資格者が在籍しているため、安心して業務を任せることができます。
エアコンの入れ替えについて、現在使用している配管が利用できるかを診断し、エアコン本体のみの更新提案も可能です。
もちろん、エアコン更新と共に配管電源線の引き直しも可能です。
新品のエアコンは保証期間が1年ですが、10年保証プラン(一部メーカー限定)もございます。
是非ご相談下さい。
まとめ
家庭エアコンと業務用エアコンは廃棄の仕方が異なってきます。
業務用エアコンはフロンガス回収の観点から専門業者に依頼するようにしましょう。
正しい行程で処理をしないと罰則を受ける可能性もあります。業務用エアコンを廃棄したい場合はまず、自治体に登録されている業者に相談し、無料見積もりをもらうようにしましょう。相場に関しては、エアコンの種類や設置状況によるので一概には言えません。ですので、相場を知るために、複数の業者の見積もりを取るようにしましょう。
正しく処理されていないことが発覚した場合、罰せられるのは業者ではなくエアコンの持ち主となるので注意です。処分の一方で、買取という手段もありますので、比較的新しいエアコンであるのならば、買取業者に相談するのもお勧めです。値段だけで判断せず、ただしく、トラブルが起きないようしっかりと見極めて、業者に処分を依頼しましょう。
何かコニックスにご相談があれば下記リンクからお願い致します。